お店毎に査定額に差があるのはなぜか?
一般的にはあまり知られていませんが、ダイヤモンドの買取価格はお店によって異なります。
大きなダイヤモンドでは数十万の差がつくこともあります。
株や金は取引所で取引されているので毎日相場が公表されています。
ダイヤモンドも、株や金やと同じく世界中で売買されている商品なので、
何らかの相場価格は存在します。
それでは、なぜ相場のある商品なのに、買取店ごとに査定額に差があるのでしょうか。
いくつか理由がありますが、大きく3つの理由は下記の通りです。
1) 販売ルートの違い
買取されたダイヤモンドは、その後、様々なルートで流通しますが、そのルートは、各お店、会社ごとに違いがあります。
ダイヤモンド買取が専門ではない、1次買取店・2次買取店がダイヤモンド専門の最終買取店へ売却するのが一般的です。
一方、最終買取店は1次買取店・2次買取店と比べてより高く売却できるルートを複数持っています。
- ・「業者専門のダイヤモンド取引市場へ売却」
- ・「海外バイヤーへ売却」
- ・「自社小売」
など、様々な方法がありますが、より高く売れるノウハウを持っているお店・会社ほど、高く買い取りできるわけです。
また国内の一般的な取引市場相場表を参考にしているお店が多いですが、ダイヤモンド専門店はより高い海外取引相場表を参考に査定額を算出します。
お店、会社のホームページにアクセスして、その会社がダイヤモンド買取に強みを持っているかどうか
確認する事である程度予測する事が可能です。
2) 専門分野の違い
買取店は大きく分けると、「ダイヤモンド・宝石専門店」「ブランド専門店」「金・プラチナ専門店」があります。
ダイヤモンドは、査定に専門知識、技術を要するものなので、経験を多く積み、自分の鑑定・査定力に自信を持っているお店は、高い査定金額を提示できる可能性が高くなります。
逆に、ダイヤモンドの非専門店は、どうしても自信がないため、査定金額を低く見積もってしまいがちです。
またダイヤモンド専門店は業者専門のダイヤモンド取引市場に参加している、国内・海外の業者同士のネットワークを有しているため最新の情報を持っています。
つまり、一般的には、専門の鑑定士のいるダイヤモンド買取専門店舗のほうが査定価格が高くなる傾向にあります。
3) お店の方針の違い
ダイヤモンド買取での査定額は各お店の手数料レートの設定により異なります。
ダイヤモンドの国際卸売り取引相場を100とすると、基本方針がその60%を買取額にするお店なのか、80%なのか、または、40%なのかは、それぞれのお店の方針次第です。
一般的な傾向としては、ダイヤモンド非専門店より専門店は高く売却できるルートを持っているため
80%以上の買取レートの設定となります。
以上のような理由により、同じ品質のダイヤモンドでも、お店、会社ごとに、その査定、買取価格に差が生まれているわけです。