御徒町とダイヤモンド
日本唯一の宝飾問屋街には約2,000件の宝飾問屋があると言われています。
今回は御徒町とダイヤモンドについてご紹介したいと思います。
御徒町の名前の由来は江戸時代の将軍の身辺を警護として、
駕籠の回りを警護する事を任務とする「御徒」という家臣がいました。
御徒士組、御所院卸番組といった幕府家臣の屋敷があった街と言われています。
御徒町駅北口改札を出て右に進むと、「御徒」という警護の武士団の町があった事を象徴する
巨大な十手が飾られています。
JR山手線を乗っていると目にした方もいるかもしれませんが、
御徒町のはずれに寺院と鐘の音を聞いた方もいるかもしれません。
本堂には武士の守護神として知られている摩利支天が安置されています。
まさにここ御徒町の武士団「御徒」の守り神でした。
御徒町付近は上野寛永寺や浅草寺が有名ですがそれ以外にも
数多くの寺社・仏閣があったため、仏具や銀器の職人も多く集まってきました。
また台東区には浅草、吉原、柳橋、湯島、根津などの色街もあり、
かんざし、帯留めなどの小物を扱う事もあり、やがて指輪を製作、加工業者が増えていきました。
戦後にはいち早く宝飾業者同士の交換会である「市」が行われるようになり、
現在では通りに、宝石の名前が付けられ、国内屈指のダイヤモンド、宝飾品街として発展してきました。